お口の中のデキモノ

    口内炎の診断から口腔がん検診まで

    「口の中に白いブツブツや、赤いできものができてなかなか治らない」
    「舌の脇に硬いしこりがあるけれど、これは単なる口内炎なのだろうか」
    「テレビで『口腔がん』のニュースを見て、自分の口の中のできものが心配になった」

    お口の中の粘膜や舌、歯ぐきには、さまざまな「デキモノ(腫瘤や潰瘍など)」が発生することがあります。多くは一時的な口内炎や良性の腫瘍ですが、中には「口腔がん(こうくうがん)」をはじめとする早期発見・早期治療が極めて重要な悪性疾患が隠れている場合もあります。

    当院の院長は、地域医療におけるがんの早期発見を重く捉え、玉川歯科医師会が主催する「口腔がん検診」に関する専門的な研修会を毎年欠かさず受講し、最新の知見と診断技術をアップデートし続けています。

     

    「口腔がん検診」の実質的メリット

    お口の中のデキモノを診察する上で、最も見極めなければならないのが「良性」か「悪性(がん)」かという点です。
    口腔がんは、全身のがんの約1〜2%と決して多くはありませんが、胃がんや肺がんなどとは異なり「目で見ること(視診)」と「手で触ること(触診)」によって、初期段階で発見しやすいという大きな特徴があります。

    お口の中の粘膜疾患や初期の口腔がんは、一般的な口内炎や、歯が擦れてできた傷(圧痕)と見た目が非常によく似ています。
    そのため、専門的な知識や経験が不足していると、単なる口内炎と見過ごされてしまい、発見が遅れるリスクがあります。
    院長が毎年継続して研修会を受講していることには、患者さまにとって以下のような直接的なメリットがあります。


    初期のわずかな病変(前がん病変)を見逃さない
    がんに移行する手前の状態である「白板症(はくばんしょう)」や「紅板症(こうばんしょう)」といった前がん病変、あるいは初期の口腔がんの細かな特徴(境界の不鮮明さ、硬さ、触ったときの痛みの有無など)を、最新の診断基準に基づいて正確に見極めることができます。

    適切な診査(触診)の実施
    口腔がんの診断において、目で見ることと同じくらい重要なのが「触診(しょくしん)」です。
    院長が直接デキモノに触れ、その下に「硬いしこり(浸潤)」があるか、周囲の組織と癒着しているかを手指の感覚で確認します。
    これにより、画像だけでは分からない病性の深さを診断します。

    並列診療のない一対一の空間で細部まで診査
    当院は診療台1台のみの完全プライベート空間です。院長が他の患者さまの治療を同時に行うことがないため、定められた時間をすべてあなた一人のお口の中の確認に充てることができます。
    舌の裏側、頬の粘膜の奥、上あご、歯ぐきの隅々にいたるまで、時間をかけて細かく観察します。

     

    お口の中の「デキモノ」の種類

    お口の中に発生するできものは、その原因や組織の性質によって多くの種類に分類されます。
    患者さまがご自身の症状と照らし合わせられるよう、代表的なものを解説します。

     

    口内炎(アフタ性口内炎・外傷性潰瘍)

    最も頻繁に見られるできものです。周囲が赤く、中央が白っぽく窪んだ円形の潰瘍(アフタ)ができます。触ると強い痛み(接触痛)があり、食事や会話の際にしみます。

    ストレスや免疫力の低下、ビタミン不足、あるいは歯ブラシで傷をつけたことや、尖った歯・合わない入れ歯が粘膜に擦れたこと(外傷)が原因です。通常は原因を取り除けば1週間〜2週間程度で自然に治癒します。当院では、必要に応じて炎症を抑える軟膏の処方や、原因となっている歯の角を削って滑らかにする処置を行います。

     

    骨隆起(こつりゅうき)

    下あごの裏側(小臼歯の近く)や、上あごの中央、あるいは奥歯の歯ぐきにできる、ボコボコとした硬いコブのようなできものです。触ると骨と同じ硬さであり、表面の粘膜自体には赤みや痛みはありません。

    これは腫瘍(病気)ではなく、歯ぎしりや食いしばりによってあごの骨に過剰な負担がかかった結果、骨が対抗して肥大化したもの(正常な骨組織)です。そのため、基本的には放置して問題ありません。

    ただし、このコブが大きくなりすぎて入れ歯を入れる際の邪魔になったり、話すときに舌が当たって発音障害が出たり、表面の粘膜が薄くなって何度も傷つき潰瘍化したりする場合は、口腔外科手術によって骨を削り落とする切除術を行うことがあります。また、原因である歯ぎしりを抑えるためのマウスピース(ナイトガード)治療を提案します。

     

    粘液嚢胞(ねんえきのうほう)

    主に下唇の内側や、舌の裏側にできる、ぷっくりとした丸い透明〜青紫色の水ぶくれのようなできものです。破れると中から粘り気のある透明な液体(唾液)が出てきて一旦萎みますが、しばらくすると同じ場所に再び膨らんできます。基本的に痛みはありません。

    お口の中にある小さな唾液の腺(小唾液腺)やその管が、誤って唇を噛んでしまったことなどによって傷つき、管が詰まって唾液が粘膜の下に溜まってしまうことが原因です。自然に治ることもありますが、何度も再発を繰り返す場合は、原因となっている小唾液腺ごと嚢胞を摘出する小手術を行います。

     

    エプーリス(歯肉腫)

    歯と歯の間の歯ぐきからキノコのように成長してくる、比較的硬いピンク色から赤色の塊(良性のデキモノ)です。大きくなると歯を覆うようになり、歯磨き時などに容易に出血するようになります。

    合わない被せ物の刺激や、歯石が溜まっていることによる局所的な慢性刺激、あるいは妊娠などによるホルモンバランスの変化が原因で、歯ぐきの組織が過剰に増殖したものです。治療としては、原因となっている歯石や被せ物の適合を修正した上で、エプーリス自体を局所麻酔下で切除します。

     

    白板症(はくばんしょう)

    舌の脇や頬の粘膜、歯ぐきが、レース状あるいは全体的にベッタリと白くなる病変です。こすっても剥がれ落ちないのが特徴で、初期段階では痛みはほとんどありません。

    タバコによる刺激やアルコール、慢性的な機械的刺激(尖った歯や合わない入れ歯)が関係しているとされています。この白板症は、歯科医学的に「悪性化する可能性が数%ある前がん病変(ぜんがんびょうへん)」に指定されています。そのため、発見した場合は経過を慎重に追うか、あるいは組織の一部を採取して精密に調べる(生検)必要があります。

     

    口腔がん(舌がん・歯肉がんなど)

    お口の中にできる悪性腫瘍です。最も発生頻度が高いのが「舌がん(ぜつがん)」で、主に舌の左右の脇の部分に発生します。そのほか、歯ぐきにできる「歯肉がん」、頬の裏にできる「頬粘膜がん」などがあります。

    見た目は口内炎のようであったり、カリフラワー状に盛り上がっていたり、逆に深く窪んでいたりと様々です。最大の特徴は、「手で触ると、根元に硬いしこりを感じる」「2週間以上経っても全く治る気配がなく、むしろ大きくなっていく」「次第に自発痛(何もしなくてもズキズキ痛む)や出血、口臭が強くなる」という点です。

    喫煙、過度の飲酒、むし歯の放置による歯の尖り、合わない入れ歯の長期的な刺激などが細胞をがん化させる要因となります。早期に発見できれば、手術による切除範囲を小さく抑えることができ、発音や食事の機能を高く維持したまま治癒を目指すことが可能です。

     

    「怪しかったら即座に検査・紹介」新開歯科医院の安全管理体制

    当院では、お口の中のできものを診察した結果、前がん病変(白板症など)や悪性腫瘍(口腔がん)の疑いが少しでもある、あるいは原因不明で判断がつきかねる(怪しい)と判断した場合は、決して当院だけで抱え込まず、迅速に専門の医療機関へ繋ぐ体制を整えています。

    口腔外科疾患の治療、特に悪性腫瘍においては、どのタイミングで高度専門医療機関での治療(組織生検、画像診断、手術など)を開始できるかが、その後の治癒率や予後を大きく左右します。


    強固な高次医療機関とのパイプ
    当院は、日本大学歯学部付属歯科病院(御茶ノ水)や、近領の総合病院の口腔外科、大学病院と密接な連携体制を敷いています。院長の診断のもと、紹介状(診療情報提供書)を即座に作成し、高度な精密検査(CT、MRI、病理組織検査など)をスムーズに受けられるよう手配します。

    不必要な自費検査の強制はしません
    医院によっては、自費の細胞診検査などを院内で行うケースもありますが、当院では患者さまの安全と時間的猶予を最優先とし、疑いがある場合は速やかに最も信頼できる大学病院の口腔外科専門医へ直接ご紹介する方針をとっています。

     

    まとめ:一人で悩まず、プロの確かな診査を

    お口の中のできものは、ご自身では鏡で見えにくく、インターネットの情報を見るほど不安が募りやすいものです。だからこそ、毎年専門の研修を受けて診断の目を養っている歯科医師の診察を受けることが、最大の安心へと繋がります。

    当院は、診療台1台だけの完全な貸し切り空間です。他の患者さまにできものの相談内容を聞かれたりする心配はありません。
    リラックスした環境で、院長が一対一で丁寧にお話を伺い、視診・触診を行います。

    「がんかどうかだけでも確かめて安心したい」
    「口内炎が長引いていて食事のたびにストレスを感じる」

    どのようなきっかけでも構いません。
    等々力駅徒歩1分の静かなプライベート空間で、あなたの安心のための時間を用意してお待ちしております。

     

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